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ここ数ヶ月ほど、Windows2000 しか無い環境で DTP の仕事をしました(外道といわれる WindowsDTP です)。ここではその際に起こしたさまざまなトラブルについてまとめておきます。
モノクロ1枚ペラ
まずは 1c で、DM に封入する1ページです。少数なので最終的にプリンタで出すか印刷するか未定でしたので、A4 でプリント可能な PDF ファイルとして仕上げることにしました。
デザインは Illustrator で行います。まず、文字が多いのですが、モリサワフォントが使えない(ViewFont は Windows95/98用です)ため、まともな文字が出せません。Dynafont の日本語書体の CD を購入し、本文書体には DF華康ゴシックW3 を、見出しには DF 平成ゴシックW7/W9 あたりを使用しました。PostScript プリンタで出されるとマズイので、最終的にはアウトラインを取ってから PDF 形式で保存し、Acrobat Reader からプリントしてみて仕上がりを確認します。
さて、この件では特に問題なかったのですが、やはり『文言ってあとから変えられないんですか??』という希望があったくらいです。Office では変えられないんで…
両面カラーペラ
これは印刷を前提としたペラものです。期間内に A4 ペラを2つ、A4 二折(A3)を1つ作成しました。
写真素材やフォント、ロゴのデータが素材として提供されているのですが、すべて Mac のメディアに入っています。MacDrive2000 をインストールしてあるので問題なくアクセスできるのですが、アクセスできるだけでは意味がありません。
写真はIllustrator で配置してもプレビューが表示されず事実上編集できませんでしたので、それぞれPhotoshopでプレビューをつけて保存しなおしました。フォントは Type1 でしたので、TransType のデモ版(What's New のコーナーで書きましたが、これは Mac エミュレータ上で動作させました)で Windows 用に変換して、Adobe Font のフォルダにインストールします。ロゴの EPS データは問題なく利用できました。一度、デザインに合わせて写真素材のガンマを変更したのですが、このときに誤って RGB で保存してしまったことがありました。あとあと泣きをみたのは言うまでもありません。
写真素材はともかくやはり和文フォントが無いのは引き続きイタイ。と言ってても仕方がないのでこれも Dynafont でなんとかしました。Dynafont は、そのまま打ち込むと詰めがムチャクチャです。時間の許す限り手動でカーニングしましたが、ツメきれなかったところが残ってしまいました。
出力見本に関しては、A4のカラーポストスクリプトプリンター(300dpiくらい。フルカラーは出ません)しかありませんので、縮小印字で出しました(原寸で分割したほうがいいのでしょうが、パっと見全体のイメージを確認したかったのでこうしてました)。入稿は CD-R を使いました。EasyCD Creator が導入された DELL がありましたので、それのフォルダをマウントしてコピーし、焼きました。さて、ペラのときは二度目の入稿先で「ファイルがない」というトラブルが発生。8+3 文字を超えるファイル名を使用したEPS ファイルがあったため、これが Joliet で焼かれ、Mac でマウントされたときに mangle されてしまったのでした。元の Mac のメディアに入ってきたときは当然 Finder の許す範囲で長い名前が付いているので、これもいちいちチェックする必要があるということです。このときは、Windows でマウントしてもらって解決しました。
雑誌カラー広告
この仕事では月刊誌に3回、季刊誌に1回(別々の2ページ)、それぞれ全く別の広告を出しました。
基本的に Mac で作るのと同じなのですが、やはりフォントが持たないのと、詰めが最悪なので、異常に効率が悪くなります。詰めないと大まかな文字量も変わって来ちゃいますし、かといってコピーも結構変更があるので、都度手動カーニングしないといけません。吐きそうになります。
月刊誌の方は結構ぎりぎりになってしまったのですが、メールで入稿できてトラブルもなく助かりました(結構、入稿という都度需要だけのために使われる MO や CD-R って多いんでしょうね。ブロードバンドが普及すれば、すべて不要になるのでしょうが…)。
12ページカラーパンフレット
カラーカタログということで、この仕事の中ではかなりの大作になりました。
まず、ページ物ということで Quark を使うかどうかですが、フォントを使えないので事実上使ってもページネーションの指定にしかなりません。印刷屋さんに確認して、見開き毎に別のデータにして、Illustrator のファイル6つとして入稿することになりました。ただ、これだと流れが全然見えませんし、共通のヘッダフッタも管理できず、結局見開き毎に全部雰囲気が変わってしまいました。
おびただしい数の商品画像ファイルにすべてプレビューをつけなおすことから始まります。ハードディスクがあっという間に埋まっていきます(20Gにしておいてよかった…)。ページが多いので過去の版下データからのコピペも行う必要がありますが、過去の版下データは Mac で作られていますので、当然モリサワフォント使用です。Windows では見切れませんので、フォント変更→ツメぐちゃぐちゃ→結局修正の嵐、ということになります。
そうこうしているうちに連日の午前帰りの末〆切、校正では凡ミス連発に気付かされました。この件では他にも色々あってかなりの修正ののち、再入稿となりました。
しかし、再入稿ののち仕上がってきた印刷物は『オブジェクトが抜けている』ものでした。ページの一部だけが綺麗に描画されないまま印刷されています。もちろんデータ上には存在しました。これがなぜレンダリングされなかったのかは謎ですが、おびただしい文字が全部アウトラインになっていますし、かなり重いデータだったので、その辺も影響したのかもしれません。結局、データを確認していただいて刷り直しになってしまいました。
結論
やっぱり多くの皆さんが語るとおり、イバラの道です。印刷屋さんに Windows のスキルがあればまだいいのでしょうが、今回はそうでもなかったようで、大変苦労しました(Joliet の時なんて、『ファイルがない』以外情報量0だったし…)。特に、フォントが使えず、アウトライン化しないと入稿できないというのは、思っていたよりかなり厳しかったです。最終的に、(本当はいけないのですが)、クオリティに影響します。
逆に、メリットとしては日頃使っているマシンで出来てしまうこと、それだけです。DTP のときだけ Mac の前に行くというのは、やはりそれなりに非効率です。ただそうまでしても Mac で作業をしたほうがトータルとして効率的な場合が多いであろうという印象でした。
今回の経験上、ペラものまでは Windows で、広告や4P以上は Mac でというのがベスト、というのが私の実感です。
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