Fujitsu FMV-BIBLO LOOX P70U/V (2007.11.21)

©2007 Masa. All rights Reserved.
もっともっとA5であそぼ!

筆者にとってモバイルPCはA5サイズが理想なのです。
それは喫茶店や新幹線の小さなテーブルでも収まりがいいとか、カバンの中で場所をとらない(A4サイズのカバンに縦に入れられる)とか、結果として軽いだとか、かといってキーボードが小さすぎないギリギリサイズだとか、そんな理由からなのですが、 世間ではA5はからっきし人気がなくて、キワモノ的な製品が多くなかなかA5サイズのPCは長続きしません。

そんな中2004年に久しぶりに登場したのがDialogueのFlybookでした。
コンパクトな筐体にフリップする液晶、無線機能も充実となかなか魅力的な仕様でしたが、2006年に日本に上陸する際に(後述のFMVを意識したのか)プレミアムノートPCという位置づけで26万8千円からといかんせん高くされてしまいました。当初現地価格が日本円で17万円くらいと言われていたので、かなりショックを感じたのを覚えています。
続いたのが2005年の富士通 FMV P8210。Flybook同様のフリップ筐体で質感もいい感じでしたがこれまた25万2千円からと高い。
すると2006年11月にカーナビ液晶で89,800円からと激安価格を標榜する工人舎のSAシリーズが登場、期待が膨らみますが、 実際に見ると液晶は小さくて解像度は低いし CPU クロックは低いし、ちょっと筐体が安っぽい感じでした。

めずらしく、A5のPCが3タイプも出揃ったのに結果としては極端すぎてどれももうひとつという、残念なことになってしまいました。
その後、それぞれ後継機が登場しましたが、方向性としては大きく変わりませんでした。

そんなある日、P8210シリーズの後継機種にあたる Loox P70U/V が新品で 12万円台 という情報を見つけました。
P70U/VはP8210より更にハイスペックになっています。
Core 1.2GHz、XGAを超える高解像度の液晶、1GBのメモリ、無線LAN、Bluetooth、ワンセグチューナー、DVDマルチドライブ、指紋認証と これだけ入って 12万円台 なら手が止まりません。ポチっということで久しぶりの新品購入となりました。

ハードウェア〜サイズはキープでデバイスリッチに進化

筐体のサイズは閉じた状態で以前使っていたBIBLO MC/30とほぼ同じで、本革ボディスーツもそもまま使えます(写真上)。 ただ、プラスチック筐体ということでやっぱり軽いです。 1kgでも重いと言われる今日この頃ですが、この軽さなら毎日カバンに入れてもぜんぜん問題ありません。

キーボードについては、ヒンジの位置の関係でキーボードが手前にオフセットされており、結果としてパームレスト部分が多少短くなっているのでその分打ちづらいところがあります。
これは、ロングバッテリーに換えるとパームレスト部分が延長されるので、多少打ち味が改善されるのかもしれません。
ただ、ピッチ等については、これまでA5サイズに慣れているので違和感はありませんし、タッチタイピングは十分可能です。

トラック・ポイントを使っているのもいまどき珍しいのかもしれませんが、個人的には長いポインタ移動で何度もコスる必要があるトラックパッドより断然使いやすいと思います。
Leiaポイントや、BIBLO MC/30のクイックポイントIIIのようにスペースバー下にポイントがあるのもそれなりに良かったですが、別に真ん中に来てもそれほど違和感はありません。 というかむしろ世間一般では真ん中にあるのが主流ですね。

ディスプレイについては暗い暗いという風評があったようですが、十分明るいです。LEDバックライトは簡単にオフにできるようになっています。
グレアの光沢液晶になっているのがモバイルノートとしてはどうかというところですが、まあ気になったらシートを貼るだけの話です。
そんなことよりやっぱり高解像度のワイド液晶というのがたまりません。高密度表示でかなり綺麗です。

ただ、フリップのために回転機能がついているのが仇になっていて、普通に開くときに気を使います。
無意識に力を入れても安全に上に開けるようになっていればいいんですが…左右になにかスペーサーでもかませたほうがよいかもしれません。

カードスロットは普通のPCカードタイプ2が入ります。ダミーカード式というのがちょっと残念ですが、まあ、入手できたらmo-goでも入れておきたいところです。

インターフェースはこのほかにSDカードスロットもあり、当然ながらUSBが2つ、VGAやLAN、いまどき使わない気がするモデムポートすらあります。キワモノの指紋認証もありますが、まだ試していません。
しかしデータ交換用にはSDカードがあって、ワンセグも内蔵、Bluetoothもあり、無線もありだとUSBも使う機会があまり思いつきません。
逆にレガシーサポートということでIrDAドングルでもつけておきたいところです。

なお、ファンレスではありません。バッテリ駆動時にはほとんど音はありませんが、パフォーマンス追求モードだとファンの音が気になります。常に省電力モードにしたくなりますね。

全体的にハードについては事前の予想通りで驚きも失望もありませんでした。予想通り欠点なしで、A5サイズとしてはロールスロイスというイメージです。 ただ、プレミアム感まではありません。普通に機能がいっぱいついているだけです。
えっ、タッチパネル?電磁誘導式になったわけでもないしねえ。
ワンセグ?電波入らないし…

パフォーマンス〜やっぱりVistaはよくない

プレインストールのOSがVista Home Premiumなのですが、あえていえばこれが唯一の弱点でしょう。

そもそもプレインストールのくせに、初期設定に時間がかかりすぎです。 これだけ待たせればWindows2000をクリーンインストールできるだろうというくらいかかります。 あまつさえマニュアルには「半日くらいかけて腰をおちつけて取り組みましょう」とまであります。

そうまでしてすばらしいユーザー体験を与えてくれればよいのですが、起動もぜんぜん速くないし、いちいちオーロラ画面が長いです。 1.8インチのハードディスクが遅いのかもしれませんね。

クラシックモードにしてFireFoxを導入することでXP/2000ぽくしましたが、エクスプローラはニューバージョンしか選べません。 ディフェンダーや検索サービスを切ったりした上で、こうしてテキストを打っている分には問題ないといえばないんですが…不毛とは思いつつ XP を買ってしまいそうになります。

そういう意味では、パフォーマンスについてはまだなんともいえません。

キングオブA5。満足度は高い。

それにしても12万円台というのはなんなんでしょうか。 この型番はもちろん前の型番や前の前の型番だってまだ中古で17〜8万円で普通に売っています。 そりゃそうでしょう、今年1月発売で28万円前後したはずです。

実際につかってみて、魅力は堪能した上でも、これが28万円だったらちょっと買えないです。 28万円は明らかにメインマシンの値段です。MacBookProとかフルセグ搭載ノートとかそういう世界でしょう。

とはいえここ5〜6年、1万円とか2万5千円とかのPCしか買っていない筆者にとっては大変な贅沢品です。気長に掘り下げていきたいところです。

【2007.12.2 update】
買ってまだ二週間くらいですが…とりあえず慣れ親しんだXPにしてみました。XPを使っている分には概ねストレス・フリーに思います。 デスクでは外部ディスプレイとしてDELL 2407WFP をつないでいますが、WUXGA 表示も問題なくできています。Adobe CS3 design premium を導入しましたが画面が広々すぎるほどです。 外部ディスプレイを使っていると、ちょっとリプリケーターが欲しくなってきますが、それだけの用途にしてはちょっとお高いですね。
そして上記本文中にも書いた mo-go マウス(PCカード型Bluetoothマウス)も買ってきました。充電器もドングルもいらないというのはいいですね。また、無線マウスとしては非常に軽いです。 新品で送料込み7,000円強と一見お高いようですが、ほかを見回しても日本で正規にBluetoothに対応したマウスで6,000円を切るものを店頭で見かけることはありませんので(というか大半は7,000円オーバー)、 超贅沢とまでは言えないのではないかと思います。 Bluetoothといえば、アノトペンの稼働率も久しぶりに上がりそうです。
あと、ワンセグ。F型コネクタ接続ケーブルで家のアンテナ端子接続で試しました。映像は時折途切れることがありますが概ね問題なく、データ放送も普通に見られます。
が、この機種はFコネ(などのアンテナ類)をつなぐとスピーカーから音が出ません。これはひどい。
一つ前の機種の P70T/V はピクセラチューナーなので StationMobile をアップグレードすれば F コネ経由のときでも音が出せますが、この機種からチューナーが変わっており、InterVideo の視聴ソフト(MobileTV) になっています。 これは、ちょっと残念です。短所に追加ですね。

【2008.2.2 update】
新幹線500系の窓側(E席)で使ってみたのですが、窓から光が差し込む限りは(=トンネルにさえ入らなければ)バックライトOFFでも良く見えますね。テキストの打ち込みであれば十分使えるように思います。

【2008.6.8 update】
今やすっかりメインマシンとして使っていて、キーボードもテッカテカです。
リプリケーターは買ってしまいました。2407WFPの前に設置し、外から帰ってきたらガチャっとセットしています。リプリケータも買って後悔はないですね。
PCカードスロットには今は W-SIM 変換の WS014IN が刺さっていて、時折アドエスから W-SIM を外して挿しています。
更に、なんと入手困難な 2GB のメモリモジュールをいただいたので、快適に使えています。XP SP3もいい感じです。
ただ、休止からの復帰等で、なぜか「Bluetoothは認識するのに無線LANを認識しない(モジュールが無いと言われる)」ことが多々あり、これは結構困ってます。

A5であそびたい派としては、EeePC 以来の A5 ブームは歓迎です。海外からセンスが良くて安いマシンがちゃんと安い価格で入ってくれば A5 ユーザーが増えそうですね。

【2008.7.23 update】
今更ながら話題のフルセグチューナー(DT-H30/U2)を借りてみました。USBモデルだとちょっと借りたりできるのでいいですね。なんだか凄いCPUとGPUがないとダメと聞いていたのでどうかと思いましたが、バスパワーで普通に綺麗な絵が出てきました。なんか最高画質モード?でもなんとか再生できるみたいですが、そもそも液晶がフルHDでもなんでもないので、実際には最高じゃないんでしょうね。メモリ2Gなのが効いているのかな?このモデルは液晶を開いて180度回転させるとほんとにテレビみたいです。

長所:A5サイズでフルスペックと言える内容。今回に限って言うと価格も安い。
短所:英語キーボードが無い。LIFEBOOK P1610(3G)のキーボードをなんとか入手したいところ。(入手しました。くわしくはこちら)。バッテリーライフがいまどきちょっと短め。

 

★★★★★(2007.11.21)

アクセスランキング
1.
NSDV720P
2.
ワンダースワン
3.
丁果A320
4.
mishark64
5.
GNU-win32(3)
6.
USB 2.5' HDD ケース
7.
8.
GW LT2104u
9.
BIBLO MC/30
10.
ムーバ So506iC