日本では(売れないから)発売されないとまで言われていた、プレイステーション2用のドライブ(レースではない)ゲーム『OutRun2SP』が発売になったので早速購入して、先日ご紹介した無線パッドで楽しんでいます。最近とんとなかった「ドライブ」ものということで、なかなかハマります。
現代っ子が知っているレースもののテレビゲームというのは『RidgeRacer』や『GranTurismo』のような決まったコースを周回するというものだと思いますが、昔は次から次へと新しいコースが描かれて最後まで同じ道を通ることがない、というゲーム『も』ありました。
『OutRun2SP』の前身、20年前の『OutRun』はそういうタイプのゲームの走りで、殺風景だったレース場の代わりに、あたかも鈴木英人のイラストのようなタッチで椰子の木の並ぶビーチや花畑に建つ風車群、港町などヨーロッパ風の風景をを鮮やかに描写していました。当時のゲーム音楽としては最高水準のBGMや、大画面でかつハンドル操作に合わせて動く筐体と相まって『OutRun』は大ヒットしました。
で今回の『OutRun2SP』ですが、2とかSPとかついてますが、実はゲーム内容としては『OutRun』とまったく変わっていません。
差はどこにあるかというと画面がキレイになっただけ…です(あまつさえ音楽も20年前のものが選べるようになってます)。
しかし、よく考えてみれば『RidgeRacer』と『RidgeRacer7』だって、『GranTurismo』と『GranTurismoHD』だって違いはそれだけなので、ゲーム内容が同じだから古臭いということはありません。画面がキレイになったことで、本当に海外の景色のい~いところをフェラーリでドライブしているような気分を味わうことができるようになってますし、ここ10年以上、前述の「次から次へと新しいコースが描かれて最後まで同じ道を通ることがない」タイプのゲームは皆無だったこともあり、新鮮な感さえあります。
まず画面以外の変わらない要素=ゲーム内容に触れておきます。
前述のように周回ではないので、ひたすら走って時間内にチェックポイントまでたどりつき、最終的にゴールラインを超えればおしまい、というものです。
接触等には雑で、多少の接触はほとんど影響しません。高速でS字コーナーの壁に当たるとか激しいクラッシュの場合のみクルマが宙に舞い、速度が0に戻ります。
それと、ドリフトという要素が新たに追加されています。これは本来のドリフトとは何ら関係ないのですが、高速走行中にブレーキを踏むとかシフトダウンするとかすると、速度が全く落ちずに車体が横を向きながら滑走状態に入り、しかも進行方向は自由にコントロール可能という、なんだかわからない状態で、290km/hで10秒とか滑走しつづけたり、滑走したままS字を通過できたり、全く意味不明です。
こういった「雑」さがダメな人もいると思いますが、筆者としてはむしろ、ゲームの中でまで教習させられてサイドブレーキが遅いだなんだってのにつきあうほど暇じゃないので、雑路線のほうが性に合います。
まあ、いくら雑路線とはいえUFOとか幽霊とか隕石とかまで出てくるのは、ちょっと一線を超えている感じはしますが、まあ本編ではなくミニゲームの中での仕掛けなので、見逃します。
続いて変わった要素=キレイな画面の要素ですが、まずイラスト風だった風景は、イラストでは無理なほど精細なCGで表現され、ヨーロッパ風、北米風の2パターンから選択できるようになっています。30コースどれをとっても記念写真になりそうなきれいな風景です。やっぱり『なんだかよくわからない架空のスピードウェイ』とか『アジアの新興地域』とかより、走ってて楽しいです。また、走行中に(Now Loading...とかなしで)次のコースデータを読み込むのも珍しいし、カッコイイです。
デザインだけでなく、20年前の『OutRun』と異なり、かなり先のコースまで見通せたり、滝が流れて落ちてたり水面がキラキラしてたり、霧だの雨だの、まあこのあたりはあたりまえなのかもしれませんが、現代のソフトとして期待ハズレということはないと思います。
背景に対して主役であるクルマも、20年前はフェラーリ・テスタロッサ『風』でしたが、今回は正式にフェラーリのライセンスを受け、250GTOからEnzo Ferrariまで歴代のフェラーリ(+それぞれのスペシャル版)が自由に選べるようになっています。なにげにPlayStation2でフェラーリが出てくるゲームもあまり無いので、フェラーリギャラリーとしてだけ見ても楽しいです。
そんなこんなで楽しい『OutRun2SP』ですが、ほとんど出荷がないようで、実際お店では『バーチャファイター5』に集中しているようであんまり見かけません。またこのタイトル、愚かにもデモ画面はタイトルロゴの繰り返しで、売りである走行シーンが一切表示されません(これでは売れないでしょう)。どんだけ商売っ気ないのかと思いますが、それはさておき店頭を探し回るよりはメーカーのセガダイレクトとか、アマゾンとかで購入するほうが楽かもしれません。筆者は送料無料なのでアマゾンで購入しました(発売日には届きませんでしたが…)。初アフィリリンク貼っておきますので気が向いたら飛んでみてください。
アウトラン2 スペシャルツアーズ 初回限定版(音楽CD「コンピレーションアルバム」同梱)
Posted at 2007.03.13 22:57 in ゲーム