橘玲さんの『永遠の旅行者』。この本、前から読みたかったんですけどなかなか売ってなくて、最近ようやく見つけて一気に読んじゃいました。
謎解きが長いような気もしましたが全体的に期待通りで楽しめました。
自分がこの本に出会えたのはある人のおかげです。
『永遠の旅行者』を前から読みたかった理由はもちろん前作の『マネーロンダリング』が凄く面白かったからです。
その前作は、前職で金融の仕事をし始めたころにあるダイレクター(上司というよりはお目付役)からすすめてもらって知りました。当時夢中になって読んだのを覚えています。
本作の主人公ほどではないけれど、自分もあんまり特定の上司の傘下に入るような方向性は持たないタイプなのですが、このダイレクターとははっきりした縦の関係でもなかった上に自分の実力は認めてくれていたこともあってよく雑談していました。
ことあるごとに、教科書っぽい本とかではなく小説を紹介してくれた彼はケーケンホーフで話しやすく、当時もう少ししたら(歳を取ったら)色々相談したいと思っていました。
ところが彼は健康を害したことを契機に退職し、3年前に一人で亡くなりました。
自分がそれを知ったのは数ヶ月後(ちょうど今頃の季節)で、葬儀にも行けず、彼がどこに眠っているのかも未だに知りません。
その後毎年この時期になると彼のことを思い出します。
よく行っていた飲み屋で焼酎でも飲みながら『永遠の旅行者』の話もしたいし仕事の話や寄る年波の話もしたい…とは思いますが、考えてても寂しいだけなので、今年も勝手に楽しく献杯することにします。
Posted at 2009.03.11 00:12 in 日常