夏休みだし映画でも見に行こう!と思って Movie ウォーカーをちらちら見てみました。でもこの時期は『ポニョ』『ゴーオンジャー』『カンフーパンダ』『ハルク』『ダークナイト(バットマン)』とかそんなんばっかりなんですね~とおもいつつめくってめくって、「シンガポールで爆発的な大ヒットを記録した歌謡映画。」というこの映画にしてみました。実は『踊るマハラジャ』みたいなんだったらいいな~と思っていたのですが、実際にはそうでもなかったのでした。
全体的には『クリィミーマミ(古っ)』『スーキャット(超、古っ)』とかみたいな芸能界ドラマという感じで、歌手を夢見る2人の女の子が魔法?により歌声を手にして彗星のように各地の歌謡ショウに登場、旋風を巻き起こす大成功を収める一方で、多忙のあまり身体をこわしたり、実家とうまくいかなかくなったり、ライバルの妨害を受けたりするという、日本人からするとスーパーベタなストーリーです。
この芸能界に相当する『ゲータイ』というのがちょっと特殊で、旧暦の7月になると地獄の扉から霊が現世に舞い戻ってくるので、祖先や無縁仏を供養するため、シンガポールの様々な場所で、7月ひと月で500以上も、エンタテインメント色の強いショーが繰り広げられるのだそうです。
中でも国民的ゲータイ・シンガー、チェン・ジン・ランという人がいて、癌をわずらいながらも頑張っているという設定があります。癌という病気がストレートに出てくるあたりも、日本人からするとスーパーベタな印象でした。
こういう映画は主人公の2人がそれなりでないと厳しいんですが、まずそこはまあ合格でした。ビッグ・パパイヤ役のヤオ・ヤンヤンは引退しちゃった田辺はるかちゃん似でしたが、個人的にはどちらかというとリトル・パパイヤ役のミンディー・オンのほうがカワイイ感じでした。
古澤憲吾監督風じゃないですが、キャストが突然歌い出して普通の部屋のセットがステージに早変わりするような演出もあってなかなか好みの感じだったり、歌手志望の主人公が『売春婦だったらまだいいけど歌手は無理』と言われてしまうようなキョーレツな台詞や、カワイイ格好で2人で楽しく歌う歌詞が『刑務所に入れられた~』とか、ピンポイントには面白い点が一杯ありました。歌も(ライバル側のものも含めて)なかなかいいです。
最後の最後の終わり方も、割とキレイに終わります。
ただ、設定や人間関係をつかむのに多少時間がかかりますね。あと特に肝心なクライマックスの、ライバルとの対決の結末がなんだかよくわからない(腑に落ちないとかではなく、単にわからない)ままだったのがどうも、読後感を悪くしています。ここまでベタなら、素直に、普通に勝って、バッタリとかのほうが遙かに良かったように思うのですが、このあたりも文化の違いなんでしょうか。
ここがわからないまま急に妙にリアルな演出が入るエンディングセクションに入ってしまうのがちょっと嫌な感じでしたね。
ともあれ、機会があればもう一度、DVD とかで見なおしてみたいと思っています。
※Movieウォーカーでは(残念ながら23日からで観られなかったのですが)松下奈緒ちゃん主演の『チェスト!』っていうのもちょっと面白そうでした。
Posted at 2008.08.13 11:10 in 映画