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2008.12.13 : 映画『キサラギ』 映画

この映画のことは公開当時から知っていたのですが機会がなく、ようやく見ることができました。 内容的にグサっとくると思ってはいましたがやはりきました。 まあ、全体的に男のロマン、幻想なんですが、色々理解した上で、でもぐっときてしまいます。


ストーリーは、自殺したと報じられたC級アイドルの一周忌にファンサイトの常連が集まってそれぞれ故人についての思いを語るうちに、死の背景(についての仮説もしくは幻想)にたどり着くというものです。
ドラマ『彼女が死んじゃった』とかと同じように本人は登場せず、出演者と一緒になって本人の人となりを想像し、同様に感情移入していくというタイプのドラマです。
全体的にはファン(?)たちにひとしきり感情移入して死を悼んだところで、暗く終わらせないために最後にあえて間抜けな本人像を登場させ(裏切りですね)、いままでの共感はなんだったの?ほんまアホっぽいわーアハハという気づきと笑いで終わるオチになっています。

もうとにかくファンたちの会話が痛く、コミカルで、現実を逸脱した幻想的なものである部分まで含めてリアルな内容になっています。それらが、タレントという仕事の本質(収入や仕事を増やしたいという面とファンに対して提示するイメージの面、という2面性があること、それでいて今やファンはイメージと裏側両方を含めて支持していること)を説明しています。
そういう産業の中で、ファンとひとことでいってもタレント本人(2面性を前提にすると、本人もまた関係者に位置づけられるのです)やそれをとりまく人々にはそれぞれ全く違う思いがあるという形で一端話を発散させ、そんな全く思惑の違う人々がそれでもタレントに対する愛という一点の共通項に収束していくという物語の流れはとても綺麗にまとまっているように思いました。
二段、三段…とつづく謎解きもなかなか決まっていて、かなり面白い映画でした。

Posted at 2008.12.13 13:44 in 映画



 2008年12月 
 
13
     

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今はメーカーでマーケティング担当次長の見習いをしています。ご意見ご感想、共感、飲み会のお誘いなどあればこちらまで。

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