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2007.08.17 : 映画『RENAISSANCE』  映画

クールなビジュアルのフランス映画。数少ない上映館を探しラゾーナ川崎で鑑賞してきました。ビジュアル以外事前情報なしでの鑑賞でしたがストーリーもしっかりしており満足できました。


映画は未来のパリを舞台にした刑事物。誘拐事件に駆り出された敏腕捜査官が被害者を調べるうちに、企業による知られざる研究・計画と、その成果を守ろうとする企業の思惑が浮かび上がる…というストーリーです。
これに、それぞれ過去を背負う被害者の姉と敏腕捜査官が事件を通じ徐々に共感していくサイドストーリー、被害者と被害者の姉の関係、企業と被害者の関係などが、平行して徐々に語られていきます。

導入部で主人公の捜査官の冷たさと熱さが描かれ、魅力に引き込まれるとともにその背景に興味が湧き、彼の視点で進む展開にスムーズに入っていけました。

で、ビジュアルですが…期待通りでした。
全編(ほぼ)白黒で描かれていますが、白黒といっても単にグレイスケールというわけでもなく、人物についてはハイコントラストの白と黒だけ。背景や車両等は全体的にハイコントラストですが、多階調も使う、という使い分けがされています。
人物をハイコントラストで描くことで、光と陰、明るい部分と暗い部分、真実と嘘、生と死、といった対立概念を想起させ、全編を通じて緊張感が維持されています。人物は2値で描かれていることで半透明や反射の表現も効果的に使われています。
背景・舞台は、半透明の道路や壁で区切られた未来のパリの立体的な町並みを、長いパンやズームで表現することで奥行きを感じさせています。エッフェル塔も立っているし、シトロエンも走っているし、コカコーラライトの看板もある、というようなところも設定に入って行きやすい要素になっていると思います。一貫して都市を背景に描かれる中で暗示的に登場する森もグレイによる表現で版画のような美しさでした。

前半のクライマックス、カラスが運転するシトロエンによるカーチェイスがあるんですが ここで人物、町並み、車両がスピード感あふれるカットワークで描かれ最高にカッコ良かったです。

全体的に満足度高かったのですが、見終わって唯一「ルネッサンス」(再生)って題が腑に落ちなかったです。ちょっと暗示的すぎるし一般的な単語だし、もう少し気の利いた題はなかったのでしょうか。

※こちらで予告編が見られます。
http://www.youtube.com/watch?v=3FqW6h2VDTI

Posted at 2007.08.17 11:10 in 映画



 2007年8月 
     
17
 

プロフィール

今はメーカーでマーケティング担当次長の見習いをしています。ご意見ご感想、共感、飲み会のお誘いなどあればこちらまで。

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