先週までやっていた日曜朝・テレビ朝日の「スーパー戦隊シリーズ」と言われる特撮ドラマです。全部欠かさず観ていたとかでは無いのですが、設定は凝っているし、セリフ回しとかが実にいい感じでふざけていてなかなか面白かったです。
異世界から地球に、環境を破壊する害悪の組織がやってきた。この組織を追いかけ「炎神」という乗り物型の生命体も地球にやってくる。彼らは地球の青年たちと協力し、害悪組織に対抗する。協力する青年は徐々に増え、炎神も増え、強大化する組織に対抗する…というような、単純な話です。
物語はあえて単純に悪と正義の対決、というようなシンプルなものになっていて、なんとなくタイムボカンとかに通じるものがあります。
ヒーローのキャストは芸歴のなさそうな人たちで、「凄いカッコイイいかにもヒーロー然とした顔の人」がいないので、フレッシュなイメージで型にはまらず自然にマイペースにやっている感じがしていい意味で裏切られました。
そのキャストを動かす脚本、これがもう筆が滑っている感じでムチャクチャです。
お笑いブームの要素をためらわず採り入れ、完全にふざけきっているんですが(悪の総理大臣の攻撃が『定額給付弾』とか)、コドモは大枠の善悪の対決さえあればそんな細かいセリフとかはわからないので、オトナにはつっこみどころ満載くらいな内容でいいのかもしれませんね。実際、最初はなんじゃこりゃと思いましたが最後はもうすなおに楽しめました。
一方、設定がやったらと凝っていてうならされました。
炎神の本体は炎神ソウルというカセット状になっています。この炎神ソウルを武器や、携帯電話型やブレスレット型の変身装置、炎神キャストいうミニカーのようなものにセットすると色々な動きをします。
12の炎神は、レースカーやバス、RV、パトカー、バイク、トレーラーといった自動車、ヘリ、戦闘機、ジャンボジェットといった飛行機、SL、新幹線といった鉄道と乗り物を網羅していて、それぞれ動物のデザインになっていて、数字のロゴにも動物の顔がデザインされています。
この12炎神が、なんと3つずつ合体して4つのロボットになり、さらに全部合体して1つのロボットになります。複雑にもほどがあります。
「スーパー戦隊」になる地球の青年たち(ゴーオンジャー、ゴーオンウイングス)にもそれぞれキャッチフレーズがついているのですがこれも「ダッシュ全開」「ズバリ正解」「スマイル満開」など、韻を踏んでいって、この「正解」「満開」といった単語が主題歌にも歌詞として入っています。
主題歌といえば音楽も凝ってます。テーマソングはわかりやすいロックンロールのテケテケサウンドで良くできています。エンディングテーマは異常に凝っていて、12の炎神それぞれの歌があって、歌詞に各炎神の色が入っています。赤青黄くらいなら普通ですが、なにせ12もあるので「橙(だいだい)」とか「群青(ぐんじょう)」「臙脂(えんじ)」とかも歌にしています。バックトラックもパターンが色々あり飽きません(ブラスサウンドにバキバキのベースが入る「サードラップ」が特に良い)。
そんなワケで懲りまくったゴーオンジャーですが、実際おもちゃも売れ、成功した作品になったようです。スタッフさん毎年毎年大変そうですが、楽しく作っている感じがして本当に凄くよかったです。
Posted at 2009.02.08 11:10 in TV